フランス語DALF C1試験対策本

ついに目標にしていたDALF C1取得のための勉強を開始。
B2までしか参考書を出していない出版社があるようで、C1の参考書は少なく、どの本もC1とC2が一緒になっていました。
Cレベルともなると日常的にフランス語を使用している層が多いと想定されているからかもしれませんが、フランスに1度も行ったことが無い筆者のような学習者には本での勉強は必須です。

・教科書+模擬試験が収録されたDALF C1参考書

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こちらの2冊はDALF C1の試験問題の解き方が丁寧に解説されています。
特に作文ではSynthèseとEssai argumentéという日本では馴染みの無い2種類の文章を書かなければならないのですが、その組み立て方や構成のルールを参考書で知る事が出来ました。
作文と口頭表現の解答例の例文が複数載っているので試験に活かせます。


・DALF C1の模擬試験集

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こちらは模試が沢山収録されているので上の2冊を終えてから取り組みました。
試験と同じ条件で問題集に取り組むことで時間配分の練習にもなりますし、試験で出そうな様々なテーマの単語に触れることができました。

ネットにも無料の模擬試験があります。
たまたま試験本番にこのサイトと同じテーマが出ました。
https://didierfle-delf.fr/exercices/c1-epreuve-blanche-web/


・仏仏辞書

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C1の口頭試験では準備時間に仏仏辞書の持ち込みが可能になります。
C1ではキーワードを別の単語や表現で言い換えることが必要で加点対象になり、同じ単語や表現を何度も繰り返して話すのは減点だそうです。
1時間の準備時間では口頭表現の構成に追われて辞書で単語を調べる余裕はあまり無いと思いますので、仏仏辞典は分からない単語を調べるだけでなく、キーワードの言い換えをいくつも用意しておくために役立てることになります。


・痒い所に手が届くとても詳しい文法辞典

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この文法書は、あれってどうだっけ?というフランス語の疑問を網羅している、辞書のように使えるかなり詳しい参考書です。
2ページごとに解説と演習問題で構成されていて見やすく、基礎から上級表現まで網羅され、例文が真面目なのにくすっと笑えるようなユーモアがあります。

語順一覧表、作文や口頭試験で役立つ文を接続表現一覧表、dèsとdepuisの違い、ジェロンディフと現在分詞の違い、en effetとen faitとau faitの違い等々、読解に役立つだけでなく、これ一冊マスターすればアウトプット能力が爆上がりする事間違い無しの充実した内容です。

筆者はフランス語学習開始から購入した文法書はこれ一つですが、Aレベルの時に初級の文法問題を集中的にやっておいても良かったと思いました。
その後中級~上級になったところでこの本で総仕上げするとより一層文法が身に付きます。


・リスニング用ニュースサイト
他にはTV5というフランス語学習者用のニュースサイトでリスニング問題を毎日1つずつ解きました。
難易度はB2までですが速くて難しいのでかなり鍛えられます。
https://apprendre.tv5monde.com/fr/exercices/b2-avance


・語学学校
B2まで独学で勉強してきた筆者ですがC1の学習を始めてみてあまりの難しさに語学学校に通うことにしました。
選んだ語学学校はフランス政府公式機関でありDELF/DALF試験官が教鞭を執るアンスティチュ・フランセ。
私はC1レベルのクラスを探しに語学学校へ通おうとしたのですが、クラス分けを決めるオープンデーで話す能力が未熟のためB1のクラスを勧められてしまいました。
B1のクラスを1学期だけ受講した後、アウトプット能力を鍛えたかったので作文クラスを受講しました。

初めてほかのフランス語学習者の方々を拝見して思ったのは、学習開始時から語学学校に通っていた方々は聞く力と話す力が優れているという事です。
既にB2を取得していた私よりもこれからB1を取得しようとしている方々の方が聴解と会話力が高かったです。
無理なく通える場所に語学学校があるならずっと通い続ける方が上達が早いと思いますが、そうで無い場合、学習開始時に語学学校に通って発音と音のルールをマスターし、その後自習して、Bレベル終了時点でまた語学学校に通うことをおすすめします。

ここで知った事ですが、C1の合格率は大体1割くらいだそうで、かなりの難関です。
語学学校は週1回なのでこれまで通り独学での勉強と試験対策は毎日自宅で続けました。


・電子書籍
DALF C1のSynthèse(サンテーズ)は参考書でやり方を知る事ができるものの、得点できる書き方をもっと身に付けたいと思って見つけたのがこちらのサイトです。
https://communfrancais.com/blog/

このサイトでは過去にC1で出題されたテーマが随時更新されているので、試験に出やすいテーマのニュースをチェックし、その分野の社会問題に関心を持ったり語彙を増やしたりといった独学学習の助けになりました。

作文の構成や書き方もとても具体的で分かりやすかったので電子書籍版を購入しました。


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はじめに取り組んだ参考書に加えてこちらの2冊でC1で得点する力をぐんと伸ばせました。

DALF C1の試験は聴解、読解、作文は休憩無しで4時間ぶっ続けで行われます。
読解が早く終われば作文に時間がかけられるし、逆に読解に時間がかかれば作文が不利になります。
4時間休憩無しはしんどいし各教科の時間配分が受験生によってバラバラになるので公平では無い気がするのですが、そこはしょうがありません。


・DALF C1試験のコツ
ゲーテドイツ語では一番の得点源だった作文がDELF/DALFでは苦戦してきた筆者ですが、DALF C1のSynthèseで気付いたことがあります。
元記事を厳密にまとめようとするよりざっくり参考にして自分でゼロから文を作る方が正解に近いようだ、ということです。
元記事のキーワードは作文で使っても良いけど同じフレーズを使うと減点されますが、キーワードも使い過ぎず別の単語で言い換えた方が良いです。
いかに多くの単語と表現を使えるかを試験官は判断するからです。

逆に一番得点できたのは読解で、C1の読解はなんと正解率9割。
読解は単語を覚えるほど点数が伸びるので独学で一番伸ばしやすい科目です。
C1の読解はB2までとは違いひっかけ問題がいくつも出ますが、よく見ればちゃんと判別できるように作られています。
例えば仮説や皮肉のような一見ややこしい表現が出てきて「事実は?」「真意は?」と問われる問題が出ます。
条件法や接続法で文章が書かれていることをしっかり見れば、それは事実ではないと分かり、正しい答えを導き出せます。

DALF C1で取り扱われるテーマは幅広く覚えることが多くて対策が大変に思えますが、意外にテーマは限られています。
戦争や人種といったデリケートなテーマは試験には出ないですし、文系過ぎたり理系過ぎるテーマも出ません。
世界中のDELF/DALF受験生が平等に身近に考えることができる、教育、仕事、環境などの現代社会における一般的なテーマが試験に出やすいです。


・DALF C1試験対策に最も必要な要素
DALF C1試験の難しいところはフランス語で自分の意見を言うだけでは不十分で、「社会問題の争点を知っておく」必要があります。
作文や口頭試験では論理的に述べないと得点できないと参考書に書かれていますが、自分の個人的な意見を言うだけでは論理的だと見なしてもらえません。
例えばヴィーガンがテーマなら動物も植物も命の価値は同じなのにと言いたい所ですが、森林破壊や地球温暖化と関連させて論じなければならないのです。
試験対策にニュースサイトを利用するとそれぞれの社会問題について何が争点になっているのか分かり、その分野の語彙も同時に知ることができます。
C1の勉強はフランス語学習の枠を超えて、社会問題の争点を知り論じる能力を培うことが本髄なのです。

最後に、フランス語を学習してきてゼロからB2までの勉強時間は約1年でしたが、B2からC1の道のりの方が遥かに勉強期間も長く大変でした。
それでもDALF C1合格に辿り着くことができ、地道に勉強を頑張ってきて良かったです。
筆者の勉強法や受験記が少しでもフランス語を学習される方々の参考になれば幸いです。

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